冷房と除湿、どう使い分けるのが効果的?

(2023年4月21日更新)
日本の暑い夏に欠かせない存在となったエアコン。
通常エアコンには部屋を涼しくするモードが搭載されています。
それが「冷房」と「除湿」。今回はそれぞれの機能の特徴と違いを簡単にご紹介していきます。
上手に使い分けてこの暑い夏を乗り切りましょう。

《INDEX※この記事は約3分30秒で読めます
■冷房と除湿どう違うの?
■ダイキン製品の特徴は?

■まとめ

冷房と除湿どう違うの?

 冷房運転は、部屋の空気の「温度」を下げることを一番に考えた機能。

 除湿運転は、部屋の空気の「湿度」を下げることを一番に考えた機能。

◆冷房はどうして「温度」がさがるの?

冷房運転を行うと、コンプレッサーで圧縮して冷やされた冷媒が導管の中を流れ、
エアコンの中にある熱交換器というアルミの何層にも重なったフィンを冷やします。
そこに空気を送ると、冷たい風ができて部屋の温度が下がります。

◆ 除湿はどうして「湿度」がさがるの?

除湿運転を行うと、エアコンが湿度の高い部屋の空気を吸い込み、アルミの熱交換器で熱をうばって空気の温度を下げます。そうすると、空気が冷えて含むことのできる水分量が減り、空気中にいられなくなった水分が水滴としてアルミの熱交換器に現れます。その水滴を集めてホースを通じて部屋の外に出すことで、部屋の水分量が減り、乾燥した空気を再び部屋に戻します。これを繰り返すことで、部屋の水分をどんどん外に出して、湿度が下がります。

◆除湿には種類があるの?

除湿には「弱冷房除湿」「再熱除湿」「ハイブリッド除湿」があります。
外に水分を追い出す仕組みは同じですが、部屋に戻す空気の温度が違います。

弱冷房除湿は、水分を集めるために温度を下げた空気をそのまま部屋に戻します。
弱冷房をかけているのと同じようなため、肌寒く感じることもあります。
再熱除湿は、水分を集めるために温度を下げた空気を、ちょうどいい温度に
暖めなおしてから部屋に戻します。部屋の温度を下げずに、湿度だけを下げることができます。
しかし、部屋に戻す空気を暖めなおしているので冷房より少し多くの電気を使います。
ハイブリッド除湿は、従来の除湿とは全く異なるしくみで、水分を集めるために温度を下げた空気を、
室内の空気とまぜ室温に近づけて送風するため、寒くなりにくく消費電力は控えめです。

◆電気代はどうなるの?

消費電力では、再熱除湿>冷房>弱冷房除湿≒ハイブリッド除湿になりますが、冷房運転と除湿(ドライ)運転は、使用の目的が異なり、温度や湿度の使用環境・設定温度によって、電気代は異なりますので、どちらが安くなるとは言えません。湿度を下げたい場合は除湿(ドライ)運転、温度を下げたい場合は冷房運転と使い分けていただくと効果的です。

冷房と除湿どう使い分けるといいの?

真夏など温度が高くなるときは「冷房」を使いましょう。

梅雨など湿度が高くなるときは「除湿」を使いましょう。
(特に梅雨などは肌寒くならないよう再熱除湿やハイブリッド除湿がおすすめです)

◆不快に感じるのは?

湿度が40%以下:乾燥を感じ、インフルエンザウイルスの活動が活発になるといわれています。

湿度が60%以上:汗が乾きづらく、結露ができカビが繁殖しやすくなります。

◆快適のおすすめは?

温度は26~28℃
湿度は50%以下がおすすめです。
(湿度50%:汗をかいてもさらっと乾く湿度)
また気流を利用することにより、涼感をアップさせることができます。

心地よい組み合わせは高温・低湿低温・多湿とされています。冷房時には、設定温度を高めにした省エネ運転でも、湿度を低くすれば設定温度が低めのときと同じ快適さが得られますので、ぜひおためし下さい。

 

◆蒸し暑く不快な夜はどうするの?

つけっぱなしにはしたくない人
就寝前に部屋を27℃まで冷やしておき、「切タイマー」を3時間に設定しましょう

一晩中エアコンを使う人
温度設定を28℃以上とし、除湿運転で湿度設定を50~60%以下にしましょう

ダイキン製品の特徴は?


ハイブリッド除湿(新さらら除湿)
2013年モデル以降の機種)

部屋の温度を下げすぎずに、湿度を下げることができます。除湿した冷たい空気に室内の暖まった空気をまぜて吹き出しますので、室温にできるだけ近づけて除湿をすることで寒くなりにくく快適に過ごすことができます。また、必要な除湿量に応じて能力を切り換えることができるので、肌寒さと消費電力も抑えます。
0℃以下の冬場でも除湿をすることができるので、いやな結露の防止や洗濯物の屋内干しが可能です。

9段階セレクトドライ

弱めの冷房運転と停止を繰り返して湿気をとることができ、除湿量に応じて9段階のドライが選べます。

プレミアム冷房

これまでの冷房は設定温度に近づくにつれて冷房運転を弱めてしまうため、十分な除湿ができずに蒸し暑く感じることがありました。ダイキン独自のしつど制御技術0.5℃単位の温度制御技術により、冷房運転を弱めても除湿を行うことができ、快適な温度と湿度を保つことで蒸し暑さを感じにくくなっています。

ダイキンのルームエアコン「うるさら7」は、冷やしたあとも、除湿をし続けることができるしつどコントロールができるエアコンです。ぜひご体感ください。

 

◆停止したのにまだエアコンが動いている?!

冷房運転中は、室内機の中に水滴が発生します。運転を停止すると内部の温度が上がり、カビにとって都合のよい温室度環境になってしまうため、この湿気を逃してあげる必要があります。

そこで登場するのが「内部クリーン運転」
室内機の内部を乾燥させることで、カビやニオイの発生を抑える運転です。
自動設定と手動設定があり約80~120分運転します。開始すると室内機の吹き出し口が開き風がでます。

電気代の目安は1回あたり2~4円程度。

内部クリーンランプ(緑)が点灯していたら、停止後に運転していても故障ではないので、
そのままにしておいてくださいね。

 

◆最後に

私たちが心地よいと感じるには気温と湿度の関係が大切です。気温が高くても湿度が低ければ不快さは減りますし、気温が低くても湿度が高いと寒さを感じにくくなります。蒸し暑い夏には風が吹くだけで体感温度が下がり、涼しく心地よく感じることもできます。

さまざまな要素によって体感温度は変化しますので、総合的に考える必要があります。夏を少しでも快適に過ごすために、除湿と冷房を状況に合わせて上手に使い分けてくださいね!

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