省エネ・節電

エアコンの電気代を抑えたい!効果的な節電方法とは?

エアコンの節電は、電気代を抑える上で有効な手段です。電気代の高騰に伴い、エアコンを効率的に節電する方法を知りたいと考える人もいるでしょう。

この記事では、エアコンの電気代を抑えたい人に向けて、エアコンの冷房・暖房の仕組みや冷房・除湿の違いを踏まえた節電方法、エアコンの節電をする際に避けた方が良い行動などを解説します。省エネタイプの新しいエアコンについても触れているため、合わせて参考にして下さい。

Index
  1. 電気代高騰!エアコンの節電が必須
  2. 【冷房】エアコンが部屋を冷やす仕組み
  3. 【暖房暖房暖房】エアコンが部屋を暖める仕組み
  4. 冷房と除湿、暖房の違い
  5. エアコンの効率的な使用と節電方法
  6. つけっぱなしとこまめに入切、どちらが安い?
  7. 古いエアコンは「省エネエアコン」への交換を検討して
  8. エアコンの節電NG行動

電気代高騰!エアコンの節電が必須

近年、電気代は高騰し続けています。国内で電気代が高騰した大きな要因は、2021年9月から燃料費調整額が値上がりしたことが挙げられます。これまで電力会社の企業努力によって電気料金は維持されていましたが、2023年6月以降は大手電力会社で電気料金の引き上げが決まりました。

電気料金が引き上げられた要因の一つが、2022年以降に「電力需給ひっ迫警報・注意報」が発令され、全国で電力不足になるリスクが高まったことです。熱中症対策でエアコンを使用する頻度や時間が増えたことで電力消費量が大幅に増加しました。また、2022年3月以降のウクライナ情勢の影響によって天然ガスや石油などのエネルギー資源が高騰したことも、電気代が高騰した要因の一つです。

全国に十分な電力が供給されなければ、大規模停電が発生する恐れがあります。エアコンの節電は電気代を節約する効果が期待できるため、普段から節電を意識することが大切です。

1-1 エアコンの節電効果

節電方法を解説する前に、エアコンの節電効果がどのくらいあるのかを把握しておきましょう。エアコンの節電効果は、冷房・暖房の設定温度によって異なります。

例えば、夏に冷房を付ける場合は、設定温度を1℃上げると13%程度の節電効果が期待できます。一方で、冬に暖房の設定温度を1℃下げれば10%程度の節電が可能です。このように、快適に過ごせる室内環境を整えつつも、設定温度を下げたり上げたりして無駄な電力消費を抑えられれば、効果的な節電を行えます。※

※参考:ご家庭でも。 | ダイキンの節電・省エネ。

1-2 エアコンの電気代の計算方法

エアコンの1時間当たりの電気代は以下の計算式で計算できます。

1時間当たりの電気代=消費電力(kW)×電力料金単価(円)×1(時間)

電力料金単価を31円/kWhとした場合の8畳用の家庭用エアコンを例に電気代を計算してみましょう。消費電力は冷房時が0.47kWとします。

冷房の1時間当たりの電気代:0.47(kW)×31(円)×1(時間)=14.57円

次に、1年間の電気代を計算してみましょう。1年間当たりの電気代の計算式は以下の通りです。

1年間当たりの電気代=消費電力量(期間合計(年間)・kWh)×電力料金目安単価(円/kWh)

エアコンの消費電力量が695kwh、電力料金目安単価は31円/kWhで計算した場合、1年間の電気代の目安は、以下の通り21,545円となります。

695kWh×31円/kWh=21,545円

ただし、電気代は運転時の使用状況や室内環境の影響、電力会社との契約内容によって変わるため注意が必要です。

【冷房】エアコンが部屋を冷やす仕組み

エアコンの冷房によって部屋が涼しくなるのは、室内の熱を屋外に排出する仕組みがあるためです。エアコンは室内機と室外機の2台をセットにすることで使用できます。室内機と室外機をつなぐ配管には冷媒が流れており、室内の熱は氷のように冷えた冷媒に移ることで室外機へと運ばれます。室外機では、冷媒がコンプレッサーと呼ばれる圧縮機によって圧縮されることで外気温より高くなり、冷媒から外気へと熱が移動します。

室内の熱が冷媒に移り、冷媒から外気へ熱が移るのは、熱は温度が高い場所から低い場所へ移動する性質があるためです。熱の移動を効率的に行う上で不可欠なパーツが熱交換器です。熱交換器を室内機と室外機のそれぞれに設置することで、室内と屋外の熱の交換を効率的に行えるようになります。

【暖房暖房暖房】エアコンが部屋を暖める仕組み

エアコンの暖房が部屋を暖めるのは、冷房と同様に熱が移動する性質を利用しているためです。冷房は室内の熱を冷媒に移して室外機へ送り、屋外へ排出して部屋を涼しくします。一方の暖房は、室外機で外気から取り込んだ空気から熱を冷媒に移して室外機へ送り、室内に熱を含む暖かい風を送る仕組みです。

具体的には、外気の熱を冷媒に取り込み、圧縮機で圧縮して室内機に送るのに最適な温度に調整します。熱を含む冷媒が室内機へ送られ、温度の低い室内に熱を含む暖かい風が送られることで部屋が暖まるという仕組みです。このように、エアコンは冷媒と熱交換器を使用し、熱が温度の高い場所から低い場所へ移る性質を利用して冷房時は部屋を涼しくしたり、暖房時は部屋を暖めたりしています。

冷房と除湿、暖房の違い

エアコンには、冷房と暖房の他にも除湿という機能があります。本章では、冷房と除湿の違いや、冷房と除湿、暖房でかかる電気代の違いを解説します。

4-1 冷房と除湿の機能の違い

冷房は部屋の温度を下げるための機能であるのに対し、除湿は部屋の湿度を下げるための機能です。除湿機能を使用すると、室内機が部屋の空気を取り込み、その空気は熱・空気・水分の3つに分かれます。熱は室内機の内部で冷やされ、水分は室内機と屋外をつなぐ排水ホースによって屋外へ排出されます。熱と水分を失ったさらさらの空気は室内へ送風されるというのが除湿の仕組みです。

空気が蓄えられる水分量は温度によって異なります。温度が高い場所では空気中に含まれる水分量が増える一方で、温度が低い場所では空気中の水分量が減少します。除湿機能を使用すると部屋が涼しいと感じるのは、空気中の熱と水分が失われてさらさらとした冷風が室内に送り出されるためです。

4-2 冷房と除湿、暖房の電気代の違い

冷房と除湿、暖房は異なる機能のため、それぞれ消費する電力量や電気代は異なります。前述の通り、エアコンの電気代の計算には、消費電力(kW)と電力料金単価(円)が必要です。電力料金単価は、主要電力会社10社の平均単価として31円/kWhが用いられています。

エアコンの消費電力は、カタログやエアコンメーカーの公式サイトで対象機種のスペックで確認できます。例えば、ダイキンのルームエアコン『うるさらX Rシリーズ』の8畳用を例に電気代の違いを確認してみましょう。冷房の消費電力は0.47kW、暖房の消費電力は0.5kWとなり、1時間当たりの電気代は次のように計算できます。

冷房の1時間当たりの電気代:0.47(kW)×31(円)×1(時間)=14.57円

暖房の1時間当たりの電気代:0.5(kW)×31(円)×1(時間)=15.5円

除湿の消費電力は冷房よりも高く、暖房よりも低いため、上記で計算した冷房と暖房の電気代の間を目安にすると良いでしょう。

4-2-1 冷房と除湿

エアコンの機能は、部屋の温度を下げて快適に過ごしたいのか、電気代がかからない機能を選びたいのかで使い分けると良いでしょう。除湿には大きく「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2つのタイプがあります。弱冷房除湿は、冷房よりも低い出力で部屋の空気を冷やして湿度を下げる機能です。電気代は冷房よりも安く抑えられます。一方の再熱除湿は、除湿後に冷やした空気をあたため直して室温に調整した風を送る機能です。除湿機能に加えて温度調整をするため、冷房よりも電気代が高くなります。つまり、電気代は再熱除湿が最も高く、次いで弱冷房除湿、冷房の順に安くなります。冷房よりも電気代が安い機能は、温度や湿度の調整を行わずに風を送るだけの送風機能です。

ダイキンが取り扱うエアコンの中には「さらら除湿(リニアハイブリッド方式」が採用されている機種もあります。リニアハイブリッド方式は、状況に合わせて除湿方式を切り替えられる機能です。さらら除湿機能を活用すれば一般的な室温を下げながら除湿する機能だけでなく、除湿しながら室温低下を抑える、室温に近づけるといった機種もあります。

4-2-2 冷房と暖房

エアコンの電気代は、冷房よりも暖房の方が高くなりやすいといわれています。暖房の方が高くなるのは、部屋の温度と設定温度の差が大きいためです。

例えば、夏の室温が31℃で、エアコンの設定温度を26℃とした場合、温度差は5℃です。一方で、冬の室温が5℃で、エアコンの設定温度が20℃とした場合、温度差は15℃となり、暖房を使用する冬の方が設定温度に到達するまでに電力消費が増えることが分かります。電力消費量が増えれば電気代は高くなるため、暖房の方が冷房よりも電気代が高くなります。

エアコンの効率的な使用と節電方法

エアコンは使い方を工夫すれば効率的に節電を行えます。本章では、節電につながりやすい温度設定や日々のお手入れ方法、併用すると良いものなど、効果的な節電方法を解説します。

5-1 適切な温度設定

エアコンの一番の節電方法は、室温を適切な温度に設定することです。環境省が推奨する室温は冷房時が28℃、暖房時は20℃です。設定温度を1℃変えることで、エアコンの消費電力は10~13%程度変わるといわれています。

室温を適切な温度にするだけでなく、エアコンの運転方法以外で行える節電方法を合わせて試すことで、効率的に電気代を節約できます。例えば、冷房時は扇風機やサーキュレーター、暖房時は加湿器を併用するのもおすすめです。

5-2 フィルターの定期的な清掃

エアコンの運転効率を高めるには、定期的にフィルター清掃を行うことが大切です。フィルターにゴミやホコリが詰まった状態のままにすると空気の通り道がふさがれ、部屋を冷やしたり暖めたりするエアコンの能力が低下して余計な電力を消費する恐れがあります。消費する電力量が増えれば電気代も高くなるため、注意が必要です。

フィルター清掃は2週間に1度程度を目安に、こまめに行いましょう。具体的な掃除方法は、フィルターのゴミやホコリを掃除機で吸い取るだけです。ただし、掃除機で吸い取っても汚れが目立つ場合は、古い歯ブラシと中性洗剤を薄めたぬるま湯でやさしく洗って水で流し、日陰干しでしっかり乾燥させましょう。

5-3 室外機の掃除

エアコンの節電効果は、室外機の設置状況の影響を受けることがあります。柔らかいブラシを使って室外機のアルミフィンに付いた汚れを取り除くだけでもエアコンの効率性が変わります。アルミフィンがある場所は室外機の後部または側面です。エアコンを本格的に使用する機会が増える夏や冬の前に、室外機の掃除を済ませておきましょう。

5-4 室外機の吹き出し口をふさがない

室外機の吹き出し口がふさがれると、屋外へ放出した熱を含む暖かい風を再び取り込んでしまい、エアコンの冷却効率が低下する恐れがあります。例えば、室外機の吹き出し口にゴミやホコリが詰まっている、吹き出し口の前に障害物があるなどの例が挙げられます。室外機の前のスペースは風通しを良くする必要があるため、ゴミやホコリが付いている場合は掃除を行い、障害物を置かないようにしましょう。

室外機の保護や汚れ防止のために室外機用カバーを使用した方が良いと考える人もいるかもしれません。しかし、室外機用カバーで室外機を覆ってしまうと放熱しづらくなり、内部に熱がこもって冷房能力が低下してしまいます。余計な電力を消費して電気代が増えるため、冷房時はカバーを取り外すことをおすすめします。

5-5 室外機は直射日光を防ぐ

室外機の設置場所はエアコンの能力低下に関わるため、慎重に検討することが大切です。室外機の設置場所としておすすめなのは日陰です。室外機を日陰に設置すれば直射日光や地面の照り返しにさらされる心配がありません。直射日光や地面の照り返しを浴びることで、室外機全体に熱がこもりやすくなり、冷房時に放熱しづらくなります。

設置環境によっては室外機を日陰に置けない場合もあるでしょう。室外機の上に濡れタオルを置けば一時的に温度を下げられるものの、タオルが吹き出し口や吸い込み口をふさいでしまうと逆効果になります。室外機を日向に置かざるを得ない場合は、日除けとしてすだれを軒先に吊るしたり、よしずを立てかけたりして日陰をつくりましょう。

5-6 風量は自動設定

エアコンの風量は自動設定がおすすめです。エアコンの立ち上がり時に風量を自動設定にしておけば余計な電力を使わずに済み、節電効果が高まります。例えば、エアコンの冷房スイッチを入れたばかりは室温と設定温度との温度差があるため、風量は自動的に強風へ切り替わります。室温が設定温度に到達すると、風量は強風から弱風に切り替わる仕組みです。

冷房時の風量を自動設定にしておけば、涼しく快適に過ごせるよう風量を自動的に調整してくれるため、部屋が冷え過ぎる心配がない上に、電気代も節約できます。

5-7 風の向きを調整する

部屋に生まれた温度ムラはエアコンの消費電力を大きくし、余計な電気代を増やす恐れがあります。温度ムラを解消するには、空気の流れを把握することが大切です。例えば、冷たい空気は下にこもりやすく、暖かい空気は上に溜まる性質があります。そのため、冷房時の吹き出し口が下向きに設定すると、足元ばかり冷えて部屋の上部は暑いままで温度ムラが生じてしまいます。効率的に部屋を涼しくするには、エアコンの風を上部に向けましょう。

暖房時は冷房と真逆の考えが必要です。暖かい空気は上に溜まりやすくなるため、風の向きを足元に向けると温度ムラが発生しづらくなり、効率的に部屋を暖められます。使用する機能ごとにエアコンの風の向きを調整するだけで、電気代を抑えることが可能です。

5-8 断熱の工夫をする

エアコンの冷房時の節電効果は、部屋の断熱性に左右されます。断熱性が低く、外気温の影響を受けやすい部屋でエアコンを使用すると、室温と設定温度の温度差が大きいために部屋が冷えるまでに時間がかかってしまいます。

部屋の断熱性が上がる工夫をすれば、エアコンの節電効果を高めることも可能です。特に、外気温の影響を受けやすい窓の断熱性を高めるのが効果的です。例えば、以下のような工夫が挙げられます。

  • 断熱シートを貼る
  • 遮光・断熱効果のあるカーテンを取り付ける
  • プラスチックダンボールを貼り付ける
  • 発泡プラスチック製のボード(スタイロフォーム)を隙間なく設置する

窓の断熱性が高まれば、室温と設定温度の温度差が小さくなる上に、エアコンの消費電力を抑えられるため電気代も節約できます。

5-9 サーキュレーターと併用する

サーキュレーターをエアコンと併用すると、効率的に部屋を涼しくしたり暖めたりすることができます。サーキュレーターとは、空気を循環させるための電化製品のことです。扇風機は体に風を当てることで涼しさを感じるのに対し、サーキュレーターは広範囲の空気を循環させて空間の温度ムラを解消します。

エアコンが風を送る方向にサーキュレーターを向ければ部屋の温度ムラを解消でき、部屋全体を涼しくしてくれます。一方で、暖房時にサーキュレーターを足元に向けて使用すれば、足元に冷たい空気が溜まるのを防ぐことも可能です。サーキュレーターと併用することで空気の循環が生まれ部屋の温度ムラを解消できるため、エアコンの節電効果を高められます。

5-10 加湿器を使用する

加湿器は部屋の湿度を高め、体感温度を上げることができます。湿度が高くなると体感温度が上がる傾向があるため、気温が低く乾燥しやすい冬にエアコンと加湿器を併用することは、効率良く部屋を暖める方法として効果的です。

快適に過ごしやすい適切な湿度は50%程度とされており、50%を超えると部屋がじめじめして快適に過ごせなくなります。夏や梅雨時期は部屋の湿度が高くなりやすいため、除湿機能を使うことをおすすめします。

一方で、冬は温度が低く乾燥しやすいことから、加湿器の使用がおすすめです。エアコンメーカーや機種によっては加湿機能を搭載したエアコンもあるため、部屋の温度も湿度もエアコン1台で管理したい場合は加湿機能のあるエアコンを選ぶと良いでしょう。

5-11 部屋の広さに適したエアコンを使う

エアコンを買い替える際は、部屋の広さに合う能力のエアコンを選びましょう。例えば、16畳の部屋に8畳用のエアコンを設置した場合、エアコンの冷房・暖房性能が追いつかないため設定温度に到達するまでに時間がかかってしまいます。

エアコンの効きが悪い状態が続けば常にフルパワーで稼働しなければならず、余計な消費電力がかかり、電気代も高くなります。また、フルパワーで稼働する時間が長くなるほどエアコンにかかる負荷も大きくなり、故障しやすくなるため注意が必要です。

エアコンの冷房・暖房性能はエアコンメーカーや機種によって異なります。エアコンを設置する部屋の広さを確認し、エアコンのカタログや製品スペックに記載されている畳数の目安を基に適した機種を選びましょう。

つけっぱなしとこまめに入切、どちらが安い?

エアコンのつけっぱなしは短時間なら節電に効果があるものの、長時間稼働し続けると逆効果になることがあります。例えば、冬は気温が低く、夏に比べて外気温と室温の温度差が大きくなることも珍しくありません。エアコンのスイッチをこまめにオン・オフすると、室温が下がる度に暖房を入れる必要がある上に、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかります。設定温度に達するまでの時間が長くなるほどエアコンの消費電力は上がり、電気代も高くなります。

エアコンを使用する際は、つけっぱなしとこまめにスイッチのオン・オフを状況に合わせて上手に使い分けることが大切です。冷房時のつけっぱなしにする目安は30分程度と言われています。30分程度の短時間外出をする場合は、スイッチをこまめにオン・オフするよりもつけっぱなしの方が節電に繋がることがあります。

一方で、暖房時のつけっぱなしにする目安は1時間程度です。冬は夏よりも外気温と室温の温度差が激しいため、短時間の外出をする度にスイッチのオン・オフをすると、かえって節電効果を得られません。

 

古いエアコンは「省エネエアコン」への交換を検討して

省エネエアコンは効率的に節電できるため、古い機種を使用している場合は省エネ性能が高いエアコンへの買い替えをおすすめします。省エネエアコンとは、消費電力や電気代を抑える省エネ性能が高いエアコンのことです。

省エネエアコンを買い替える際は、エアコンの購入費用や設置費用などがかかるものの、節電効果が高いため長い目で見れば効果的な節電方法といえます。特に、小さい子どもやペットがいるなど、エアコンを毎日長時間使用する場合は省エネエアコンへの買い替えがおすすめです。

エアコンの節電NG行動

エアコンを節電する際は、電源を頻繁にオン・オフしたり、つけっぱなしにしたりするのは避けましょう。本章では、エアコンの節電につながりにくいNG行動を解説します。

9-1 電源を頻繁にオン/オフする

エアコンは、電源のオンオフを繰り返すと必要以上に多くの電力を消費します。例えば、冷房を使用していたものの、部屋が冷え過ぎたためにエアコンの電源をオフにすると室温が上がり、再び電源を入れると設定温度にするまでに、多くの電力が必要になります。

そのため、短時間の外出であれば電源をつけっぱなしの方が消費電力を抑えられる可能性もあります。長時間留守にする場合はその分電気代がかかってしまうので電源を消して消費電力を減らした方が節電できます。

9-2 最初から弱運転で起動する

エアコンは電源をオンにした立ち上がり時が最も消費電力が大きくなります。最初から弱運転で稼働させると、いつまでも設定温度に到達できません。設定温度に到達するには長い時間がかかり、結果的に電力消費が増えて電気代が高くなる恐れがあります。エアコンを使用する際は、自動運転にして設定温度に到達するまでの時間を短くする風量を選びましょう。

正しいエアコンの使用方法で節電しましょう

エアコンの消費電力を節電できれば、電気代を抑えることも可能です。例えば、室内機や室外機の掃除をする、室外機の周りに障害物がないか、直射日光が当たらないか等の周辺環境を確認する、サーキュレーター・加湿器と併用するなど工夫をすれば、効率的にエアコンを節電できます。

ただし、冷房・除湿・暖房によって消費電力が変わるため、外気温と室温の温度差や、外出時間によってエアコンをつけっぱなしにするか、こまめにオン・オフするかを決めましょう。また、古いエアコンは節電効果を期待できないこともあるため、省エネエアコンの買い替えを検討するのも一つの方法です。

ダイキンでは、省エネ性能の高いエアコンを取りそろえています。例えば、『うるさらX Rシリーズ 2024年モデル』には、設定温度になると自動で消費電力を抑える「節電自動運転」機能が搭載されています。エアコンは、部屋の広さや使用目的などを考えて適切なエアコンを選びましょう。エアコンの買い替えを検討している場合は、以下のリンクからダイキンにお問い合わせ下さい。

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