省エネ・節電

業務用冷凍ショーケースの選び方は?

店舗に設置するショーケースにはいくつかの種類やメーカーがあり、使用する環境や温度(冷蔵、冷凍)、形状(多段、平型、リーチイン他)等、目的に合った製品を選ぶことが重要です。また、業務用冷凍ショーケースの選び方によっては電気代やコスト削減にもつながります。

この記事では、業務用冷凍ショーケースの種類や特徴、選び方について、また、ダイキンの業務用冷凍ショーケースの強みについて紹介します。冷凍ショーケースの導入を検討されている人は、ぜひ参考にして下さい。

Index
  1. 1.冷凍ショーケースとは?
  2. 2.業務用冷凍ショーケースの種類
  3. 3.冷凍ショーケースの選び方
  4. 4.省エネ性能に優れたダイキンの冷凍ショーケース

1.冷凍ショーケースとは?

業務用冷凍ショーケースには大きく分けて「冷凍機別設置型」と「冷凍機内蔵型」の2種類があります。ここでは、それぞれの特徴やメリット、デメリットについて解説します。

1-1.冷凍機別置型の特徴

冷凍機別置型の冷凍ショーケースは冷凍機とショーケースが分離しており、接続して使用します。冷凍機別置型冷凍ショーケースの主なメリットは次の通りです。

  • 1台の大型冷凍機に複数台のショーケースを接続できる
  • ショーケースを連結すれば連続感のある効果的な陳列ができる
  • 冷凍機の機械音や排熱が売り場にほとんど出ない

一方、冷凍機別置型には次のようなデメリットも存在します。

  • 使用開始前に冷媒や排水用の配管を設置する工事が必要
  • 冷凍機の設置場所を確保しなければならない
  • 簡単に移動できない(レイアウト変更が難しい)

1-2.冷凍機内蔵型(プラグイン)の特徴

冷凍機内蔵型ショーケース(プラグインショーケース)は冷凍機とショーケースが一体化しているタイプです。冷機凍内蔵型冷凍ショーケースの主なメリットとして次の点が挙げられます。

  • 電源さえあればすぐに使える(冷媒配管、配水管設備工事不要)
  • 冷凍機の設置場所が不要
  • 設置も移動も手軽にできる

一方、冷凍機内蔵型のデメリットは次の通りです。

  • 冷凍機の機械音や排熱が売り場に出やすい
  • ケースに冷凍機収容スペースが必要なため、ショーケースの庫内容量が小さくなる
  • 複数のケースを並べた時、側板に仕切られ商品展示に連続感が出ない

2.業務用冷凍ショーケースの種類

業務用冷凍ショーケースには主に次の3種類があります。

  • オープン型ショーケース(平型、多段型)
  • ガラス扉付きショーケース(平型)
  • リーチインタイプ(ヂュアル型含む)

それぞれの特性について以下で詳しく紹介します。

2-1.オープン型ショーケース

オープン型ショーケース(平型/多段型オープンタイプ)はコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの冷凍食品コーナーでよく使用されており、ショーケースに扉が付いていないタイプです。平型のオープン型ショーケースは陳列品の視認性を高めるために低めに設計されています。そのため、商品が通路を歩く利用客の目に入りやすく、気軽に手に取ってもらいやすいことがオープン型ショーケースのメリットです。

ただし、扉がないため、外気の侵入や冷気漏れが発生しやすい点はデメリットです。冷気が結露に変わってカビが発生する場合があるため、通路や天井はしっかりと掃除をしましょう。

2-2.ガラス扉付きショーケース

ガラス扉付きショーケースは庫内に陳列した商品がガラス越しに見えるタイプの冷凍ショーケースで、主にプッシュバック式又はスライド式のガラス扉がついています。LED照明等によりショーケースの外からでも商品がよく見えるため、利用客の購買意欲を刺激する陳列が可能です。

また、扉があるため冷気が逃げにくく省エネ性が高いというメリットもあります。さらに、冷気が漏れないためショーケース周辺の天井や床が結露しにくくカビの発生を防げる点も扉付きの冷凍ショーケースのメリットです。

2-3.リーチインタイプ

リーチインタイプの冷凍ショーケースとは、縦型で片側スイング式のガラス扉があるタイプです。リーチとは手を伸ばすこと、インは内部を意味し、庫内に手を入れて商品を取ることから名付けられました。リーチインタイプは扉に曇りにくいガラスを使用し庫内に照明を付けているため、視認性が高く、陳列された商品がよく見えます。

3.冷凍ショーケースの選び方

業務用冷凍ショーケースを選ぶ際の主なポイントは次の3つです。

  1.  設置場所に合わせる
  2.  商品の種類と量に合わせる
  3.  省エネ性能が高いものを選ぶ

それぞれについて以下で詳しく紹介します。

3-1.設置場所に合わせる

まず、設置する場所に合わせて、適切なサイズの冷凍ショーケースを選ぶ必要があります。設置する場所の寸法をメジャーで正確に測定して下さい。その上で、扉の開閉スペースや通路スペースを十分に確保できるかを考慮して冷凍ショーケース本体のサイズをチェックし、問題なく設置できるかを確認するようにしましょう。

3-2. 商品の種類と量に合わせる

次に、陳列する商品の種類とサイズ、陳列する量を想定した上で冷凍ショーケースの容量を検討する必要があります。加えて、店舗面積や冷凍ショーケースを設置するスペースをどれだけ確保できるかについても考慮しなければなりません。一般的には、小型店舗に設置するのであれば小型の冷凍ショーケース、大型店舗に設置するのであれば大容量の冷凍ショーケースを選ぶと良いでしょう。

3-3. 省エネ性能が高いものを選ぶ

業務用冷凍ショーケースを選ぶ際は、省エネ性能が高い製品を選ぶことも重要です。設置場所や商品に合った型や容量の製品をいくつかリストアップしたら、それぞれの消費電力を確認して省エネ性能が高いものを選ぶと良いでしょう。

最も省エネ性能が高い冷凍ショーケースは扉があるタイプです。また、新製品は中古品よりも省エネ性能が優れている場合が多いです。新製品を購入すると中古よりも初期費用がかかるかもしれませんが、長期的な運用コストを抑えられる点を考慮しましょう。

4.省エネ性能に優れたダイキンの冷凍ショーケース

ダイキンは省エネ性能に優れた業務用冷凍ショーケースを展開しています。主なポイントは次の3つです。

  1.  省エネ&環境性に優れている
  2.  短期間で設置できる
  3.  省メンテナンス

それぞれについて以下で詳しく紹介します。

4-1.省エネ&環境性に優れている

ダイキンは冷凍プラグインショーケースの販売を2021年から開始しました。全機種スライド式又はプッシュバック式スライドガラス扉付きで冷気を逃がしにくい省エネ設計に加えて、インバータ圧縮機の採用により、年間消費電力量の大幅な削減が可能になりました。また、環境への配慮から、温暖化係数が非常に低くオゾン層破壊係数ゼロの自然冷媒R290を全機種に使用しています。

4-2. 短期間で設置できる

ダイキンの冷凍プラグインショーケースは冷凍機内蔵型のため、現地冷媒の配管工事が不要で手軽に設置できます。また、自然蒸発のドレンパンを採用しているため、ドレン配管工事も必要ありません。さらに、電源さえあればどこでも使えるため冷凍ショーケースの移動やレイアウト変更が容易にでき、シーズンごとに自由な陳列が可能です。加えて、既存のショーケースから切り替える場合も短期間かつ省コストで設置できます。

(注 ケースの移動・レイアウト変更は専門業者にご依頼ください。)

4-3. 省メンテナンス

ダイキンの冷凍プラグインショーケースは自然対流方式の採用により冷気循環用ファンモーターを搭載していないため、故障リスクを抑えられます。また、本体壁面から自然放熱するため汚れやすいフィルタも付いておらず、フィルタ掃除の手間もありません。さらに、ドレン配管もないため詰まるリスクもない他、ホットガス除霜機能搭載および扉付きにより除霜回数を抑えることが可能です。

まとめ
業務用冷凍ショーケースは冷凍機別置型と冷凍機内蔵型があり、さらにオープン型、ガラス扉付き、リーチインなどの形状があります。設置場所や陳列する商品に合ったものの中から省エネ性能が高い製品を選ぶと良いでしょう。

ダイキンは省エネ性能が高く設置やメンテナンスの手間もない冷凍プラグインショーケースを展開しています。既存ショーケースからの切り替えも短期間かつ省コストで可能です。資料をご用意していますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。