エアコンの運転・タイマーランプの点滅の意味は?原因と対処法を解説

エアコンの運転ランプが点滅している時は、何らかの要因が生じている可能性があります。原因を突き止めるには、ランプの点滅が何を示しているのかを把握しておくことが重要です。
この記事ではエアコンのランプが点滅する原因や対処法を知りたい人に向けて、エアコンの運転ランプが点滅する意味や原因、その対処法を解説します。対処法を試してもランプの点滅が止まらない場合についても詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧下さい。
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エアコンの機種によって運転ランプ点滅の原因は違う

エアコンの運転ランプが点滅する原因や意味はメーカーや機種、発売時期などによって異なります。ランプが点滅した時に適切な対応を取れるよう、使用している機種の取扱説明書を確認しておきましょう。
エアコンの運転ランプ点滅によくある原因
エアコンの運転ランプが点滅する原因として、フィルターのお手入れ時期を知らせているケースがあります。エアコンの機種によっては、一定の稼働時間が経つとランプを点滅させて、フィルターの掃除を促す機能が搭載されています。
定期的にフィルターのお手入れをしていても運転ランプが点滅する原因は、この機能によるものです。お手入れしたフィルターを取り付けた後は、エアコン本体あるいはリモコンに搭載されているお掃除お知らせサインのリセット機能で、運転時間の蓄積を消してください。
フィルターの掃除方法を確認してみましょう。
- エアコンの運転を停止
- エアコン本体の前面パネルを開く
- フィルターを取り外す
- 掃除機で表面の埃を吸い取る
- 清潔で柔らかいスポンジや布を用いてやさしく水洗いする
- 1~4を2週間に1度のペースで行う
上記の方法を行ってもフィルターの汚れが取れない場合は中性洗剤を水で薄めた液に浸け置きし、柔らかいスポンジや布で水洗いしましょう。お掃除機能が搭載されている機種は、お掃除機能を使用してお手入れします。フィルターの汚れが目立つ場合は、上記で解説した掃除方法を試してみて下さい。
対処法を試しても改善しない時

エアコンの運転ランプが点滅する原因は、前述したようにパーツが正しく取り付けられていない場合やフィルターのお手入れを知らせている場合が挙げられます。例えば、ダイキンのエアコンのランプが点灯するルールは次のように決められています。
- 運転ランプが緑色に点灯:正常に運転している状態
- タイマーランプが橙色に点灯:タイマーが設定されている状態
- 「ストリーマ」ランプが青色に点灯:空気清浄または内部クリーンが稼働している状態
- 内部クリーンランプが緑色に点灯:内部クリーンが稼働している状態
- 内部クリーン・おそうじランプが緑色に点灯:内部クリーンまたは自動内部クリーン(入)で運転中、フィルター掃除機能が稼働している状態
- 翌朝暖房ランプが赤色に点灯:暗めの点灯時(翌朝暖房設定中)、明るく点灯時(準備暖房運転中または翌朝暖房運転中)
上記のランプの種類や機能の有無は機種によって異なるため、使用中のエアコンの機種を確認した上でチェックしてみて下さい。
前述した対処法を試してもランプの点滅が消えない場合や正常運転中に点灯する以外のランプの状態が見られる場合は、エアコン本体の故障の疑いがあります。見積もりを確認し、修理にかかる費用が高額になりそうな場合は、修理するよりも新しいエアコンに買い替えた方が費用を抑えられることもあるため、慎重に検討しましょう。
3-1 修理する場合の費用の目安
修理にかかる費用はメーカーや機種、故障箇所などによって異なります。ダイキンのエアコンのケースを例に確認しておきましょう。例えばエアコンは運転しているものの、冷えない、暖まらない場合に修理で交換が必要になる可能性が高い部品は以下の通りです。
- サーミスタ(温度センサー)
- 室内機基板
- 室外機基板
- 圧縮機(コンプレッサー)
修理費用の目安は電気系統部品が2万2,000~3万2,000円程度、冷媒系統部品は5万3,000~9万3,000円程度です。ただし、溶接作業が必要になる修理では8~10万円程度の修理費用が発生するケースがあります。
その他には、リモコンを操作してもエアコンが反応しない場合、リモコンもしくは室内機基板の交換が必要になるかもしれません。修理費用の目安はエアコン本体の不具合では2万3,000~3万7,000円程度、リモコンの不具合や故障による購入費用は2,000~1万円に加えて送料が別途で発生します。
3-2 そもそもエアコンの寿命かも?
エアコンの修理を依頼する前に確認しておきたいことは、エアコンの製造年月日からどのくらいの年数が経過しているかです。一般的に、エアコンの寿命は10年程度といわれています。ダイキンでは、ルームエアコンの補修用性能部品の保有期限は製造打ち切り後10年を設定しており、メーカーや機種によっては修理の際に部品が入手できなくなる恐れもあります。
製造年月日から10年経過しているエアコンに不具合が見つかった場合は、修理よりも買い替えた方が結果的にコストパフォーマンスを改善できるケースも多いとされています。買い替えをおすすめする理由は、現在販売されている機種の方が省エネ性能に優れているためです。省エネ性能が高いエアコンに買い替えれば使用中のエアコンよりも節電効果が高く、電気代の節約につながります。
タイマーランプの点滅の原因は?
一般的なエアコンにはタイマー機能が搭載されており、エアコン本体にタイマーランプが設置されています。タイマーランプが点滅している場合は、マイコンと呼ばれる電子パーツの誤作動か、エアコン本体の故障の可能性があります。マイコンの誤作動が原因でタイマーランプが点滅している場合は、以下の手順で進めれば解消できるでしょう。
- 電源プラグをコンセントから抜いてしばらく放置する
- 電源プラグをコンセントに差し、エアコンのスイッチを入れる
- エアコンを稼働させたまま異常がないか確認する
- 異常がなければ完了
電源プラグを抜いて放置するのは、マイコンを正常に戻すためです。上記の方法を試してもタイマーランプの点滅が消えない場合は、エアコン本体が故障している可能性が高いといえます。エアコンの故障原因として考えられることは冷媒ガスの漏れです。冷媒ガスが漏れているかどうかを確認する方法は以下の通りです。
- 電源プラグをコンセントから抜き、3分経過したら再びコンセントに差す
- 運転を再開し、圧縮機が稼働しているか音を確認する
- 室外機の外側に設置されている配管に霜が発生していないかを確認する
※電源プラグが無い場合(室外機直結給電など)は、専用回路のブレーカーのオンオフで代用可能です。
圧縮機は正常に動いているが冷房や暖房が効かない、室外機の外側の配管に霜が発生している場合は、冷媒ガスが漏れている可能性があります。冷媒ガスが漏れていない場合に考えられる原因は、エアコン本体のパーツの取り付けが不十分またはフィルターのお手入れ時期を知らせているのかもしれません。タイマーランプはメーカーや機種ごとにエラーコードが決められているため、取扱説明書を確認しましょう。
【ダイキン】エアコンのランプ点滅の意味

ダイキンのエアコンには運転ランプやタイマーランプの他にも、「ストリーマ」ランプや内部クリーンランプなどが設置されている機種もあります。本章では、ダイキンのエアコンに配置されているランプが点滅した場合の意味を解説します。
5-1 運転ランプ
運転ランプが緑色に点灯している場合は、エアコンが正常に稼働していることを指します。一方で、ランプが点滅している場合はエアコン本体のリセットで改善する可能性があるため、以下の手順を試してみて下さい。
- エアコンの運転を停止する
- 電源プラグをコンセントから抜き、1分程度放置する
- 電源プラグをコンセントに差し、再びエアコンを運転させる
運転ランプが緑色に点灯し、エアコンから冷風または温風が出た場合は一時的な症状のため心配せずに普段通り使い続けられます。ただし、運転ランプが緑色に点灯しているものの、冷風や温風が出てこない、時間が経過すると再びランプが点滅するなど、症状に改善が見られない場合はエアコン本体に不具合が発生している可能性があります。
5-2 タイマーランプ
タイマーランプの点滅は、「ストリーマ」ユニットのお手入れ時期をお知らせしています。「ストリーマ」ユニットとは、フィルターに付着した花粉やカビなどを「ストリーマ」で照射するための部品です。ランプの点滅を消すには、適切なお手入れとランプのリセット操作が必要です。
- 前面パネルを開き、「ストリーマ」ユニットを手前へ引き出す
- 中性洗剤を薄めたぬるま湯か水に1時間程度浸け置きする
- 柔らかい布や綿棒で汚れを落とし、水洗いする
- 1日程度陰干しし、エアコン本体へ戻す
- リモコンのサインリセットボタンを押し、決定ボタンを押す
- ランプの点滅が消えたことを確認する
5-3 その他のランプ
ダイキンのエアコンには運転ランプやタイマーランプの他にも、さまざまなランプがあります。ランプごとに点滅する意味が異なるため、それぞれのランプが点滅する意味や対処法を見ていきましょう。
5-3-1 「ストリーマ」ランプ
「ストリーマ」ランプが点滅するのは、「ストリーマ」ユニットのお手入れ時期をお知らせしています。対処方法は、タイマーランプの対処法で解説した通り、「ストリーマ」ユニットの掃除とリセット操作を行いましょう。
5-3-2 内部クリーンランプ
内部クリーンランプが点滅する意味は、「ストリーマ」ランプと同様で「ストリーマ」ユニットのお手入れ時期をお知らせしています。ランプの点滅を消すには、「ストリーマ」ユニットを掃除した上でリモコンによるリセット操作を行って下さい。
5-3-3 内部クリーン・おそうじランプ
内部クリーン・おそうじランプが点滅する意味は、ダストボックスのお手入れ時期をお知らせしています。ダストボックスの具体的な掃除方法は以下の通りです。
- エアコン本体からダストボックスを取り出し、溜まったゴミを捨てる
- 汚れが気になる場合は掃除機を使用して細かい埃を吸い取る
- 背面が汚れている場合は中性洗剤を薄めたぬるま湯で水洗いし、陰干しして乾かす
- ダストボックスを元の場所に戻す
お手入れ後は、リモコンによるリセット操作を忘れずに行いましょう。
エアコンの故障予防に定期的な掃除をしましょう

エアコンのランプが点滅する時は、フィルターやダストボックスのお手入れ時期をお知らせしているか、室内機や室外機などに不具合が出ている可能性があります。ランプが点滅してから対応するのではなく、エアコンの故障を未然に防ぐためにも定期的な掃除を行うことをおすすめします。掃除方法と頻度は以下の通りです。
- フィルター:1~2週間に1度の頻度で、掃除機や中性洗剤を薄めた水で浸け置き洗い
- エアコン内部:年1~2度の頻度で専門業者にクリーニングを依頼する
- 室外機:葉っぱや枝などを除去し、表面を水拭きする
エアコンランプの点滅が消えない時の相談先
上記で紹介した対処法を試しても、使用中のエアコンの取扱説明書またはメーカーのホームページを確認してもエアコンのランプの点滅が消えない場合は、修理または買い替えが必要です。修理をおすすめするケースは次の通りです。
- エアコンの保証期間内で、保証の対象範囲での修理が必要なケース
- 修理にかかる費用が高額でないケース
エアコンの保証期間中の不具合であればメーカーに問い合わせることで、無償で修理してもらえる可能性があります。エアコンの保証期間内の場合は、まずメーカーのカスタマーサポートに問い合わせて相談してみて下さい。一方で、以下に該当するケースは修理よりも買い替えをおすすめします。
- 製造年月日から10年前後経過している
- 高額な修理費用がかかる
製造年月日から10年経過すると、エアコンの部品の製造を中止するメーカーも多く、必要な部品が入手できず修理できないケースも少なくありません。また、修理が可能な場合でも高額な修理費用が発生するケースもあるため、エアコンの買い替えを検討すると良いでしょう。エアコンを買い替える時の相談先にはメーカーやエアコン設置業者、家電量販店、ガス会社などが挙げられます。
まとめ エアコンのことならダイキンへ相談!

エアコンのランプが点滅した場合の多くは一時的な不具合の可能性がありますが、対処法を試しても改善されない場合は修理や買い替えを検討した方が良いかもしれません。エアコンの保証期間内であればメーカーへ相談することをおすすめします。保証期間外または高額な修理費用が発生する場合は、買い替えを検討すると良いでしょう。
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