業務用エアコンはフロン排出抑制法に則った点検が必要!

(2021年4月12日更新)
快適なオフィスにするために欠かせないのがエアコンです。業務用エアコンについては、フロン排出抑制法による規制に対応をしなければなりませんが、よく知らないという人も少なくありません。そこでこの記事では、業務用エアコンの導入を考えている人を対象に、フロン排出抑制法に則った業務用エアコンの点検方法を解説します。

《INDEX※この記事は約2分30秒で読めます
■法律厳守!業務用エアコンの管理者が行うべきこととは
■業務用エアコンの簡易点検も管理者が行う
■数年に1回の定期点検は資格保持者に依頼しよう
■資格保有者が在籍している専門業者へ依頼を!

法律厳守!業務用エアコンの管理者が行うべきこととは

業務用エアコンは、フロン排出抑制法の対象です。

管理者は2015年4月1日から施行になった「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)」の法令遵守に努めなければなりません。
第一種特定製品とは、オフィスビルの空調だけでなく、冷媒としてフロン類が充填されているすべての業務用エアコン及び冷凍冷蔵機が対象となります。そのため管理者には、使用時、整備発注時と廃棄時に法が定める措置を講じる義務があります。管理者とは、エアコンなどの所有者のことを指します。

業務用エアコンの管理者は、

1.定期的な点検
簡易点検:すべての第一種特定製品 定期点検:第一種特定製品のうち一定規模以上の業務用機器。
2.漏洩対応
フロン類の漏洩が見つかった際には修理をしないでフロン類を充填することは原則禁止となり、適切な専門業者に修理。
フロン類の充填を依頼する必要があります。
3.記録の保管
機器の点検・修理・冷媒の充填・回収の履歴は当該製品を設置した時から廃棄するまで保存する必要があります。
4.報告
使用時、漏洩量が1,000CO2-ton以上漏洩した事業者(法人単位)は所管大臣に報告義務が発生します。

上記の4つを行う必要があります。

まず、業務用エアコンは、適切な場所に設置しなければなりません。設置の際は、電気業者と相談しながら適切な場所を探ることが求められています。また、設置してからも環境の保全に取り組む必要があります。そのために、エアコン機器周辺を清掃したり、点検や修理のために一定の空間を確保したりすることが定められています。

業務用エアコンの簡易点検も管理者が行う

フロン排出抑制法により、業務用エアコンの管理者が行うべきこととして点検があります。
点検には簡易点検定期点検の2種類があります。
「簡易点検」は、3カ月に1回以上の割合で管理者自身で行わなければなりません。
「定期点検」は有資格者による点検で、一定サイズ以上の大きな業務用エアコンの場合に必要になる点検です。

具体的な簡易点検の内容は、室内機や室外機からの異音がしないかどうかのチェック、外観に損傷、摩耗、腐食などの劣化部分がないか確かめること、異常振動、サビ、傷、腐食などはないかを目視で確認します。油漏れや熱交換器に霜がついていないかも重要なチェック項目の一つです。また、簡易点検を実施したら、記録して保存する必要があります。

数年に1回の定期点検は資格保持者に依頼しよう

50Kw以上の業務用エアコンは1年に1回以上、7.5~50Kw未満の場合は3年に1回以上、有資格者が行う定期点検を実施しなければなりません。有資格者は、法の規定によればフロンやエアコンディショナーの取扱いや構造、運転方法などについて「十分な知見を有する者」となっています。具体的に挙げられているのは、 冷媒フロン類取扱技術者などの資格を持っている人です。

定期点検では、異常音の有無についての検査や、稼働中の異常はないか、外観にトラブルが生じていないかをチェックし、運転中の状態値、運転記録等から漏えいの有無を診断します。漏えい個所がある程度特定できる場合には、直接法(発泡液法・蛍光剤法・電子式漏えいガス検知装置法)などを使って点検します。

 

資格保有者が在籍している専門業者へ依頼を!

業務用エアコンを安全に使うためには、フロン排出抑制法に則った点検が必要です。

定期点検対象機種がある場合は必ず有資格者に依頼しましょう。
ダイキンは多くの有資格者が在籍しています。
業務用エアコンの定期点検はぜひ当社にご相談ください!

設置・費用に関することなど
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